金・プラチナ相場情報!
米労働省が朝方発表した1月の雇用統計によると、景気動向を敏感に反映する非農業部門の就業者数は前月比35万3000人増加。伸びは昨年12月(33万3000人増=改定)から拡大し、市場予想(18万人増=ロイター通信調べ)も大きく上回った。米労働市場の堅調さを確認する内容から、3月利下げ開始への期待が後退。ドルが対ユーロで急伸したため、ドル建てで取引される金の割高感を嫌気した売りが膨らみ、相場は一時2040ドル台まで下落した。米長期金利の指標である10年債利回りが再び4%台に上昇し、利子の付かない金の投資妙味が薄れたことも下押し圧力を強めた。 CMEグループのフェドウオッチでは、3月の利下げ確率が約2割、5月が約7割と、いずれも雇用統計発表前の水準から低下した。一部の市場関係者は相場見通しについて、下値余地があるかどうか当面注視する必要があると指摘した。